テレビの『リーチ率』。 テレビの『リーチ率』。

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先日社長が、

 
 
テレビのリーチ率って100%近いんだって
 
 
 

と話していた。

“100%”っていう数字自体はかなり眉唾もんだとしても、
(普通リーチ率ってのはつまり全国民に対する視聴率みたいなもんだよね?)
TVは人気が無くなっていていると言われてはいるけど、
情報を届けるメディアとしてはまだまだ凄い、
というような意味合いで彼はその数字を出したのだと思う。

それは確かにそうかも知れない。


ただ、僕は全く違う感想を持ったんだよね。。



 
 
100%?
…じゃあ、リーチ率って全然あてにならないですねー。
 
 
 

現実的に見て、情報を届けるメディアとして、テレビが最も優秀だというのは認める。

だって、大体どこの家庭にもあるし、1日何時間も付いてることはざらだし、
単に僕個人が殆ど見ない(引っ越してきてから1秒も見てない)だけであって、
一般的には多くの人がTVを見て楽しみ、情報を得ているわけだから。



ただ、僕が違和感を感じたのはそう言うことではなくて、
『リーチ率が100%』っていう物言いは余りにマーケティング的過ぎやしませんかと。
いかにもCM枠を埋めたい広告代理店あたりが使いそうな言い回し。

結局のところ、“リーチ率100%”っていうためには、
『テレビに映ればほぼ全国民に行き渡る』んじゃなきゃいけないわけで、
視聴率を足して100%とかそういう話ではない。
結局この場合の“リーチ率100%”って、
むしろ、“reachable”を計る数字でしか無いような。


さらに加えて、リーチ率をメディアに対して使う意義にも疑問が。


本質的には、リーチした後消費者がどうアクションを起こすかによって、
そのリーチ率が本当に意味を持つかどうかが決まってくると思うのね。
んで、リーチ率→アクションの相関関係については、
ブラックボックス化されてて、中身は今までの実績なんかに基づいてるっていう。

今、ネットやその他の要因(CMカットとか)で変わりつつあるのは、
リーチ率ないしはreachableではなくてそのブラックボックスであって、
結果としてアクションに結びつかなくなってるんだと思う。
(=広告媒体としての価値が下がってる)

そういう現状があるにも関わらず、
リーチ率とアクションの付け合わせをせずに以前のままの公式で、
『力がある』と言いきってしまうことの意味は…?

決してTVが広告媒体としてダメになったわけではないけど、
もっとメディアが少なくて、アクションに繋がる割合が高かったときの感覚のままで言われる、
『リーチ率100%』には、何の意味もない。




今はもう大分廃れちゃったけど、昔のWEBサイトの広告収入って言うと、
圧倒的にバナーによる収入だったのね。
5年くらい前に運営していた別のサイトでも貼ってました。
貼った後何ヶ月かで活動停止になっちゃったし、
振り込まれるまでは行かなかったけど良いところまで溜まってたんじゃないかなぁ…


バナー広告には指標として色んなデータがあって。
極簡単に言うと、

  • 表示回数
  • クリック回数
  • 契約数

みたいな感じ。


当時は、クリック数に合わせて支払われる、
それも単価が5円とか7円とかそういうのいっぱいあったんで、大事なのはクリック数だった。
(ちなみに今は成果報酬がほとんどになってた)

逆にあんまり意味がないのは『表示回数』で、
(もっと昔は、表示回数当たりで支払われる広告報酬もあった)
もちろんサービス側としては、表示回数の何%くらいがクリックする…なんて言われてたけど、
まぁ実際の話それは一般論/平均であって、別に特に意味があったわけでもなく。
特に収入とは結びつかない数字だったのね。


このバナー広告の3要素を、TVに当てはめてみると、ちょうどピッタリ合う気がする。
つまり、こんな感じ。

  • 表示回数 → 視聴率/リーチ率
  • クリック回数 → 選択された回数/認知度など
  • 契約数 → 売り上げにどの程度結びついたか


CM広告は成果報酬ではなくて、純粋に枠を売るスタイルの商品だよね。
枠を買ってCMを流した結果利益に繋がらなかったとしても、
それはテレビ局の知ったことじゃない。まぁ当たり前だけど。

それでも、体感として企業PRや商品の売り上げに繋がっているから、
CM広告というのは大人気なんだろう。
けど、じゃあそれがリーチ率と関係あったか?っていう。
結局、リーチ率は関係なくて、アクション率が高かったんじゃないの?

前述のバナー広告のように、もっときちんとした指標、
例えばCMを見た人の何%が購入したとかあればまた話は別だけど、
きっちりとした形で効果を計測することはTVには出来ない。
(例え出来ても所詮アンケート)
だから、リーチ率なんて言う数字を持ち出すことになっちゃう。



CMに依然として効果があることは否定しないけど、
(下に貼った痛いニュースのスレで言われてるほどは離れてないと思うけど)
こと『リーチ率』に関しては、今や何の役にも立たないバズワードでしか無くて、
窓から投げ捨てちゃって良い数字なんじゃねーのと。

思った次第です。



参考

痛いニュース(ノ∀`):スポンサー離れテレビ局の大不況。フジは制作費5%カット。視聴率の合格ラインは12%。高校以上はすでにテレビを見捨てている
1 名前:依頼@100円ショックφ ★ 投稿日:2008/04/26(土) 19:03:26 ID:???0
肥留間正明の芸能斜め斬り フジは制作費5%カット テレビ局の大不況
「スポンサーが集まらないのですよ」某局プロデューサーに会うたびに聞こえてくるのが、この言葉だ。番組スポンサーがつかなくなっているらしい。


肥留間正明の芸能斜め斬り フジは制作費5%カット ... - 内外タイムス
「昔はいくらでもスポンサーはいた。だが大手スポンサーがどんどん離れてテレビにそっぽを向いている。テレビ局の将来は暗いですね」と話すのは民放幹部だ。
 この幹部は連日スポンサー周りが日課。今や重役自らスポンサーに出向いて広告の出稿のお願いに当たっている。バブル期では考えられない現象だ。
 この原因は、番組視聴率低下にある。20%を越える番組はいまや数えるほどだ。かつては30%を越える番組も少なくなかったが、今ではこんな数字は不可能に近い。現在の視聴率の合格ラインは12%。中には「2ケタでいい」という番組プロデューサーさえいる。考えてみればこの5年前までは「20%」が合格ラインだった。それが18%に下がり、さらに15%に低下、そして今では2ケタ…。

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